看護師
公開日:2025/06/02 最終更新日:2025/06/02
【体験談あり】未経験から訪問看護に挑戦できる?安心とやりがいを叶える職場とは
訪問看護は、未経験からでもスタートできる看護師の新しいキャリアパスです。本記事では、訪問看護の仕事内容や、必要な資格、求人選びのポイントなどを詳しく解説。さらに、実際に訪問看護未経験から転職した先輩看護師の体験談もご紹介し、あなたが安心して一歩を踏み出せるようサポートします。
訪問看護は未経験でも働ける?
必要な資格は看護師免許のみ
訪問看護師になるために、特別な資格は必要ありません。看護師免許(正看護師。准看護師も採用する事業所もあります)さえあれば、訪問看護の仕事に就くことができます。
訪問看護のニーズはますます高まっている
厚生労働省の調査(※1)によると、訪問看護事業所の看護職員は、2020年には6.8万人であったのが、2025年には11.3万人が必要で、4.5万人もの需要増大が見込まれる とされています。また、都道府県ナースセンターにおける領域別看護職員の求人倍率を比較すると、「訪問看護ステーション」の求人倍率が3.22倍と最大になっており、訪問看護における人材確保が困難である状況にあると報告されています(※2)。
この需要増加は、社会全体の高齢化が進み、「住み慣れた自宅で療養したい」「最期まで自宅で過ごしたい」というニーズが年々増加していることが原因のひとつと考えられます(※3)。
※1 出典:厚生労働省医政局「看護職員確保の取組について」2021年4月
※2 日本看護協会「2021年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」
※3 出典:厚生労働省 「人生の最終段階における医療に関する意識調査」 P. 49-50 2018年)
訪問看護の主な業務内容
訪問看護は、病気や障がいを抱えながらも住み慣れた自宅で療養される方々を支える仕事です。医師やセラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、ケアマネジャーとも連携します。
主な業務内容をご紹介します。
医療的ケア
バイタル測定、服薬管理、点滴・注射管理、褥瘡処置、カテーテル管理、人工呼吸器管理など
生活支援
日常生活サポート、住環境調整、リハビリテーション、認知症ケア、ターミナルケア
相談・指導
家族への介護指導、生活習慣改善アドバイス、健康管理相談、社会資源情報提供
多職種連携
医師・ケアマネジャーとの情報共有、サービス担当者会議参加、ケアプラン見直し提案
訪問看護の仕事の流れ
訪問看護の1日はどのように進むのでしょうか?一般的な流れをご紹介します。
9:00 出勤・朝のミーティング
ステーションに出勤し、訪問予定やお客様の状況を確認。体調が気になる方の情報共有や注意点を話し合います。
9:00 訪問準備・移動
必要な物品を準備し、最初の訪問先へ移動。自転車、公共交通機関、自動車などで移動します。
9:30-11:30 午前の訪問(3件ほど)
お客様宅で健康状態確認、医療処置、生活支援を実施。1件30分〜1時間程度。
12:00-13:00 昼休憩
ステーションに戻り昼食。訪問先で休憩することもあります。
13:30-16:30 午後の訪問(3件ほど)
午後の訪問で状態確認、医療処置、ご家族への介護指導や相談対応を行います。
17:00 帰社・記録作成
ステーションに戻り訪問記録を作成。気になる点は医師やケアマネジャーに連絡・相談。
17:30-18:00 終業
翌日の準備をして終業。多くのステーションでは夜勤がなく定時帰宅が可能です。 一例として、ソフィアメディの訪問看護の1日の仕事に密着した動画はこちらです。
訪問看護と病棟看護の違い
訪問看護と病棟看護では、同じ「看護」でもさまざまな違いがあります。主な違いを以下にまとめました。
項目 | 病棟看護 | 訪問看護 |
---|---|---|
看護を行う場所 | 病院 | お客様のご自宅・施設等 |
看護の焦点 | 「治療」を中心とした看護 | 「生活」を支える看護 |
勤務形態 | 夜勤・交代制勤務が一般的 | 日勤のみが基本 (夜間のオンコール対応はあり) |
チーム連携 | 主に病院内での医療チーム連携 | 地域の医療チーム連携 (医師・ケアマネジャー・福祉職など多職種) |
訪問看護の未経験求人を探すときにチェックすべきポイント
未経験者がスムーズに訪問看護の世界に適応するためには、体系的な研修プログラムが不可欠です。
未経験者向けの教育・研修制度は充実している?
- 入社後の座学研修はあるか
- 一人で訪問を始める際しっかりしたサポート体制はあるか
- 新人研修や、フォローアップのための研修はあるか
- 現場で実践的に学べる環境があるか
- 訪問中の困りごとを相談できる体制があるか
- 教育担当制度はあるか
訪問件数や勤務体制は?
1日あたりの訪問件数や、勤務体制も重要なチェックポイントです。
- 1日の平均訪問件数
- 残業の有無や頻度
- オンコール(待機)体制はどうなっているか
- 休日出勤の有無
またオンコール体制については、頻度や対応方法、手当の有無なども事前に確認しておきましょう。
職場(ステーション)の雰囲気は良いか?
毎日通うステーションでの人間関係・雰囲気は、働く上でとても重要な確認ポイントです。
- 職場の雰囲気や人間関係、企業風土はどうか
- 看護の本質をとらえ、共感できる企業理念があるか
- スタッフの意見は採用されるか、声を上げやすい雰囲気か
- 職種を越えて質問しやすいか
- ステーション間や全社などでの交流や集会はあるか
面接や職場見学の際には、これらの点について積極的に質問をしてみましょう。職場の雰囲気を、自分の目でチェックすることも大切です。求人票や採用サイトなどでも、企業風土やそこにいる社員の価値観などを掴むことができます。
「訪問看護に向いている?」自己診断チェックリスト
□ お客様一人ひとりとじっくり関わりたい
□ だけでなく、生活全体を支える看護がしたい
□ 看護師としての視野を広げたい
□ 判断力や応用力を身につけたい
□ ワークライフバランスを大切にしたい
□ 地域医療に貢献したい
□ 他職種との連携を学びたい
1つ以上当てはまれば、訪問看護があなたに合っている可能性が高いでしょう。もちろん、これはひとつの目安に過ぎません。もっとも大切なのは、意志を持って「訪問看護をやってみたい」という気持ちです。
実際に働くとどう?未経験から入社した先輩の「1カ月目」と「1年目」
未経験から訪問看護の世界に飛び込んだ先輩たちは、実際にどのような日々を送っているのでしょうか?今回は、ソフィアメディで働く先輩のリアルな声をご紹介します。
病院勤務から訪問看護へ転職 一人訪問の不安を乗り越えて
「病院勤務を経て訪問看護に転職しました。1カ月目は、1人で訪問をし、その場で1人で判断をすることがとても不安でした。ただ、同行訪問を重ね、わからないことや困ったことはすぐに先輩に相談したり、不安な時は先輩に同行をお願いしています。
「入社当初よりお客様との関係性が深まる中で自分なりのペースでケアを提供できるようになりました。また同じ事業所の先輩や上司への報告・相談のタイミングも掴めるようになりました。訪問看護は大変な仕事ですが、それ以上にやりがいを感じ楽しく仕事ができています。
病院では見られなかったお客様の笑顔に出会えることが、何よりのやりがいです。『あなたが来てくれるのを楽しみにしていた』といった言葉をかけてもらえると、この仕事を選んで良かったと心から思います。」
(訪問看護1年目 Hさん)
訪問看護を選んだ人の志望動機は?
訪問看護という仕事を選んだ先輩たちの、志望動機はどんな内容でしょうか。
- お客様一人ひとりとじっくり信頼関係を築きたい
- 夜勤がなく時間の融通がきくため、家庭と仕事を両立しやすい
- 病院での経験しかなかったので、在宅という新しい分野の看護に挑戦したい
一般的にはこのような理由がよく聞かれます。
ソフィアメディの志望動機・入社理由トップ3
私たちソフィアメディは、日本各地に訪問看護ステーションを展開しています。2002年に設立、現在の従業員数は1,572人(2024年3月時点)。2019年にはCUC(東証グロース上場)グループに入り、安定した経営基盤のもとでさらなる事業展開を行っています。 ソフィアメディの看護師たちは、どのような理由で、ソフィアメディで訪問看護をしようと決意したのでしょうか。社員の入社理由アンケートの結果から、上位3つをご紹介します。
1位:「生きるを看る」理念への共感
最も多かったのは、ソフィアメディのミッション「英知を尽くして『生きる』を看る。」に共感したから、という声です。その他にも、ビジョンや行動指針など、経営理念に惹かれた人が多くいました。
「行動指針のひとつ、『お客様第一主義に徹し、常に相手本位に行動する。』という考えが、前職でも大切にしていた私の考えと合致していたため」
ソフィアメディの理念についてはこちら
同率1位:充実した教育体制・サポート体制
未経験者にとって重要な「教育体制・サポート体制」も同率1位でした。
「未経験でも教育担当者(メンター)がついて教えてくれるところ」
「訪問看護が初めてだったので、研修体制がしっかりしているところと大手だという安心感が決め手でした」
3位:ワークライフバランスの向上
仕事と私生活の両立など、働きやすさを重視する声も多く聞かれました。
「時短勤務などがあり、子育て支援に力を入れているので働きやすいと思った」
「夫が転勤族という事もあり、(中略)ソフィアメディであれば対応しているエリアも多く、今後転勤をしても異動という形で業務を続けられるのではないかと考えました」
「緊急対応後のインターバル休暇、休みの前日は緊急当番にならないような配慮等の働きやすさ」
ソフィアメディでは未経験者が大活躍中!求人情報はこちら
未経験でも訪問看護師として活躍できることをお伝えしてきました。最後に、日本各地に訪問看護ステーションを展開する、ソフィアメディでの働き方や求人情報についてご紹介します。
未経験から成長できる3つの理由
ソフィアメディでは、約80%の看護師が訪問看護未経験からのスタートです。
1. 訪問初心者でも安心のサポート体制=研修
まずは新入社員研修(4日間)で、ソフィアメディの理念理解と訪問業務に必要な基礎知識を修得。その後、12カ月間の新人教育プログラムがスタート。厚生労働省の「新人看護職員研修ガイド」を元に作成された全国標準の学習プログラムと、入社から2カ月後のフォローアップ研修・アセスメント研修により、無理をせず段階的に知識・技術・資質を高めていくことができます。
2. ステーションでの教育サポート
新人研修の12カ月間は、教育担当者(メンター)・実地指導者・研修責任者が新人教育プログラムのサポートや同行訪問を行います。訪問看護の業界では珍しいOJTや、クリニカルラダー、各種のマニュアルを活用し、一人ひとりの成長に合わせて個別にサポートしていきます。
※「クリニカルラダー」とは? 看護師の臨床実践能力を段階的に評価・育成するシステムです。日本看護協会の「JNAラダー」は5段階評価の全国共通基準で、どこの職場でも同じ「ものさし」で看護師のスキルレベルを測ることができます。ソフィアメディでは、このJNAラダーを参考に独自の「ソフィアメディクリニカルラダー」を作成し、年2回の面談で個別の目標設定と育成支援を行っています。
3. チーム支援型でのサポート
新人看護師の教育を、特定の指導者に絞らずチーム全体で新人スタッフの教育を支援する「チーム支援型」を採用。教育担当者(メンター)だけでなく、複数名で育成の機会を作ります。チーム全体で新人の情報共有を行っているので、訪問先で困った時などの相談も、内容によって専門性の高い先輩が教えてくれます。
あなたの一歩を待っています
まずは気軽に施設見学や説明会にお越しください。実際の雰囲気を感じていただくことで、新たな一歩を踏み出す勇気が湧いてくるかもしれません。
詳しい求人情報や説明会の日程は、以下のリンクからご確認いただけます。
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