オンコール所持対応っていったいどんなことをするの?具体的な事例をもとにご紹介! ~後編~ | 訪問看護のソフィアメディ求人・採用情報サイト
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看護師

公開日:2025/02/03 最終更新日:2025/01/29

オンコール所持対応っていったいどんなことをするの?具体的な事例をもとにご紹介! ~後編~

1.はじめに

オンコールの日には、ぐっすり眠っていても電話の音にドキッと目が覚めてしまいます。緊急対応後に日中の訪問が続く日は疲労を感じることも。
しかし、振り返ってみると、その瞬間瞬間の対応が自分自身の成長につながり、お客様やご家族との深い信頼関係を築くきっかけにもなったと感じています。そこで今回は訪問看護の現場も経験した採用担当のKがオンコール所持を通して得られた貴重な経験についてお伝えします。
※前回のVol.16でもオンコールの所持の概要や経験をお伝えしておりますのでまだ記事を読んでいない方はこちらからご確認ください。

2.オンコール所持の実際~採用担当Kの実体験~
「オンコール所持をしたから得られた経験」

CASE1.オンコールが繋ぐ信頼
ターミナル期の40代のお客様。介護者は高齢のご両親でした。「できるだけ自宅で過ごしたい」と願うその方は、徐々に身体機能が低下していき、福祉用具の調整を重ねながら日々を送っていらっしゃいました。

ある日、食後に車椅子からベッドに戻ろうとしたときに足の脱力感が強くなり転倒し、ご両親だけでは対応できず、助けを求めるお電話をいただきました。その日はちょうど18:30頃までステーションにいたため、急いでご自宅に駆けつけました。
ご両親と協力して何とかお客様をベッドに戻すことはできましたが、不安が残るご様子。「夜中にまた同じことが起こったらどうしよう」とご家族の表情には疲れがにじんでいました。その後、「今一番不安に感じていること」「どのように過ごしたいのか」をお客様とご両親に伺い、次の日の訪問時までに注意点を一緒に整理しました。ご自宅を後にする際、不安そうなご両親に「何かあればいつでもお電話ください」とお伝えし帰路についたものの、心配な気持ちは残っていました。
翌日の訪問でご両親から「昨夜は本当にありがとうございました。おかげで安心して夜を過ごせました」と笑顔で感謝の言葉をいただいた瞬間、少しでも力になれたという喜びを強く感じました。

オンコール要請に応えたあとには「あの時来てくれて本当に助かった」「遅い時間にも来てくれて心強かった」という声をよくいただきます。そのようにして、お客様やご家族との信頼関係は徐々に深まり安心した療養生活に繋がっていると感じております。



CASE2.最期の瞬間を見守る関係

ある日、朝方にお客様のご家族から「妻の様子がおかしい」と電話がありました。そのお客様には、私が主担当として関わり続けており、介入開始時から数カ月の間、病気の進行に合わせた介助方法の提案や多職種連携など、できる限りの支援を続けてきた方でした。

急速に進行する病気の中で、次第にご本人の意思疎通が難しくなり、それを見守るご家族の姿を目の当たりにしながら、自分の無力さを感じた日々でした。それでも、ご本人様の「家で最期まで過ごしたい」という想いを叶えるために全力を尽くしてきたのです。
呼吸状態が悪化し意識レベルも低下していくご本人様の辛そうな表情を見て、日中最後の訪問でそっと手を握りました。力なく「夜、怖いけど、頑張る」と、か細い声で話してくださったそのときが、今でも忘れられません。私も精一杯の気持ちを込めて「今日は私が担当だから、何かあったらすぐに電話してくださいね」と伝えてその場を後にしました。

夜中にかかってきた夫様からの電話。「意識がない、呼吸していない」という言葉に覚悟を持って駆けつけると、ご家族全員がそろい、穏やかな表情で眠るご本人様の姿がありました。涙を浮かべながらも静かに見守るご家族の表情を見た瞬間、胸が詰まりました。お気に入りの化粧道具や服が用意され、エンゼルケアを一緒に行う中で、「大変だったけど、本人が家で最期まで過ごしたいって言っていたから、本当に良かった」とご家族が話してくださいました。そこには、悲しみだけではなく、どこか安堵のようなものも感じられたのです。
ケア中も、「昔は海外旅行が好きだった」「おしゃれが大好きだった」とご家族が思い出話をしながら微笑む姿に、ほんの少しですが、このご家族の悲しみを軽くするお手伝いができたのではないかと感じました。私自身もそのとき、この職業の重みと尊さを強く実感しました。

この経験は、私にとって忘れることのできない一生の思い出であり、訪問看護師としての糧となっています。その後、ご家族と街中で偶然お会いした際に笑顔でお話をする中で、あの時の出会いと信頼が今も生き続けていることを感じました。

3.まとめ 安心して夜を過ごすために大切にしていること

オンコールは、所持することに緊張したり、心身の負担を感じることもあります。しかし、実際にオンコール対応を経験する中で、「これがあるからこそ、お客様やご家族が安心して療養生活を送ることができる」と実感することが多々あります。
ソフィアメディでは、オンコール体制をしっかり整えながら、お客様とご家族が安心して夜を過ごせるよう、日中の訪問時から丁寧なサポートを心がけています。これからどのような状況が起こり得るのか、その際にはどのように対応すればよいのかをお伝えし、スタッフ内でも情報を共有することで、万全の準備を進めています。それでも不安や困りごとが生じた際には、オンコール対応を通じて安心をお届けします。そのときには私たちスタッフも貴重な学びを得ることができます。
初めてオンコール対応をするという方も、スタッフ一同で全力でサポートいたしますので、どうぞご安心ください。もちろん、心配事や不安なことがあれば、いつでも気軽にご相談くださいね。

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この記事を書いた人

採用担当 K

ソフィアメディ
採用グループ

プロフィール

急性期内科病棟や離島ナースを経験後、ソフィアメディに入社し訪問看護師として勤務。現在は訪問看護師経験を活かしながら医療職・総合職の採用を担当しております。

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