回復期病院で4年、訪問看護ステーションで6年のキャリアを積んだ後、2025年にソフィアメディの本社採用グループへ異動した K・Kさん。理学療法士として現場で培った経験を活かし、現在は採用業務とWebマーケティングに携わっています。「お客様一人ひとりと向き合う仕事」から「会社の成長を支える仕事」へ。理学療法士の新しいキャリアパスについて、詳しくお話を伺いました。
「患者様と長く関わりたい」卒業後すぐ回復期リハビリ病院へ
理学療法士の資格を取ろうと思ったきっかけを教えてください。
Kさん:幼い頃からスポーツが好きで、体を動かすことが得意でした。「将来は、好きな『運動』や『身体』に関わる仕事に就きたい」と考えるようになりました。また人と接することも好きで、誰かの力になれる仕事がしたいという想いもありました。高校生の時に理学療法士という職業を知り、この道に進もうと決めました。
これまでの職歴・キャリアを教えてください。
新潟で医療系の大学を卒業後、千葉のリハビリテーション病院に就職しました。私は最初から回復期のリハビリ病院を選びました。理由は、もともと関心のあった在宅復帰支援に携われることと、患者様との関わりを長く持てることです。
自分が提供したリハビリによって、患者様が目に見えて回復していく姿を間近で見られることに、大きな楽しさとやりがいを感じました。
「あの人は今、どうしているんだろう」退院後の患者様への想い
訪問リハビリに転職しようと思ったきっかけはどんなことですか?
Kさん:リハビリ病院で働いていた頃から、訪問看護は在宅医療の場面でかなり重要なポジションだと感じていました。
病院を退院した患者様について「お元気かな、今どういう風に過ごしているかな」と想いを巡らせることが何度もありました。ご自宅に戻られてから転倒し、骨折で再入院される方などもいらっしゃいました。病院で治療しても、ご自宅の環境が整っていなければ入院を繰り返してしまう。在宅医療の分野に貢献したい思いが強くなり、次に転職する時は訪問看護にしようと決めていました。
そこで地元の訪問看護ステーションに転職しましたが、立ち上げ間もないステーションでリハビリスタッフがほとんどおらず、また事務作業も多く訪問看護について学ぶ余裕がありませんでした。
ソフィアメディへの転職を決めた理由を教えてください。
Kさん:訪問リハビリの経験をもっと積むために、経営基盤が安定しており研修制度も整っている企業が好ましいと思いました。スキルアップをしたいと人材紹介会社に伝えたところ、第一候補としてソフィアメディを紹介していただきました。
経験豊富な先輩に相談できる環境があったことも決め手でした。また “英知を尽くして「生きるを看る」”というメッセージに、「病気ではなくその人を看ていきたい」という私が前職で抱いていた想いとの一致を強く感じました。
終末期でも、やりたいことを諦めないお客様を支えられる
理学療法士としてのお仕事のやりがいを教えてください。
Kさん:「立てなかった方が立てるようになる」といった瞬間に立ち会えることです。健康な時にはできていたのに、病気で失ってしまった動作。それが再びできるようになった時、笑顔を見せてくださったり、「あなたのおかげで立てた」という言葉をかけてくださったり。そういう時に非常にやりがいを感じます。
理学療法士は、医師に比べてお客様と過ごす時間が長く、生活の場面に寄り添います。在宅医療では特にその傾向が強く、日常的に深い関わりを持ちます。体に触れることを許していただけるのも、信頼関係があるからだと思います。
ソフィアメディで訪問看護のリハビリテーションをする中で、印象に残っているエピソードはありますか。
出血性脳梗塞により、気管切開と胃ろうの管理が必要で、ADLがベッド上で全介助レベルのお客様を担当させていただいた時のことです。ご本人様とご家族様から「もう一度立ちたい」という強い思いを伺い、なんとかその願いに応えたいと考えていました。当初、ベッド上でのリハビリは、ご本人様があまり好まれず、もっとアクティブな大きな動作の運動を希望されていました。
そこで、病院で使用されていたオーダーメイドの長下肢装具に着目し、これを使って立位訓練や歩行訓練を行うことを提案しました。主治医に確認を取り、安全を最優先に考慮した上で、男性スタッフ2名体制で介入を開始。長下肢装具を使用してではありますが、ご自宅で歩行訓練を実施することができました。
この時のお客様の笑顔と達成感は非常に印象的で、それをきっかけに、その後のリハビリにも非常に前向きに取り組んでいただけるようになりました。

本社勤務への異動を希望されたのは、なぜですか?
Kさん:ソフィアメディの働き方はとても魅力的だと感じていたので、私もソフィアメディのブランド価値を高める一翼を担い、理学療法士やその他の医療職の仲間を増やせないかと考えていました。
入社後にギャップを感じて離職する方が出てきてしまわないか、説明会では現場のリアルな体験を語れる人がいることも大切ではないか。そのように考え、採用チームへの異動希望を出し、社内選考を受けて異動することが叶いました。
現場でのリハビリ経験をもとに、未経験者の背中を押す
現在の採用のお仕事のやりがいを教えてください。
Kさん:訪問看護に興味があるけれど、未経験だから不安だと思っている方を後押しできることです。
「訪問看護はベテランの方たちがやるもの、いろんな分野を極めて最終的にたどり着くところ」というイメージを持っている方もいます。実際にはそこまで長い経験がなくても活躍できます。「在宅医療に興味があれば、経験年数に関わらず、ぜひ応募してみてほしい」とお伝えしています。
現場経験があるからこそ、実践的な質問にも具体的にお答えできます。またWebマーケティングの観点から、より多くの理学療法士やその他の医療職の方々にソフィアメディの魅力を伝え、関心を持ってくれる方を増やすプロジェクトに関われることにもやりがいを感じています。
現場の訪問リハビリと本社の採用業務、どちらのお仕事が好きですか?
どちらも好きです。離れてみて、また現場でリハビリをしたいなと思う時もありますし、このままWebマーケティングや採用の道で努力して、応募者を増やしたいという想いもあります。
理学療法士で訪問看護に転職を検討している方へ、メッセージをお願いします。
お客様の状態変化に気づくことが大切で、人に興味がある方が向いていると思います。「退院したあの患者様は、今どんな風に暮らしているのかな」と思ったことがあるなら、それは人に興味関心が強い証拠です。ぜひ訪問看護の分野で活躍していただきたいと思います。
新しいことにチャレンジしようと思った時、現場とは異なる業務に携われるのもソフィアメディの強みだと思います。いろんなことにチャレンジしたいという方は、キャリアプランが一つではないソフィアメディをお薦めしたいです。
