Y・Kさんは看護専門学校卒業後、地元の総合病院で4年間勤務。2020年に上京しソフィアメディへ入社しました。27歳という若さで看護主任となり、現在はステーション矢口で8名の看護師のリーダーをしながら、自身もまた訪問看護師として活躍しています。学生時代に叩き込まれた看護の理念と、「生きるを看る」に共通点を見出して入社を決めたのだそうです。印象に残っているお客様とのエピソード、若手ながら主任として奮闘する日々などについて伺いました。
「個別性」「寄り添う」ことの大切さを、看護専門学校が教えてくれた
看護師を目指したきっかけを教えてください。
Yさん:中学生の頃、進路を考える時期に看護師になりたいと思ったのがきっかけです。他の人と比べると割と早い時期に決めていました。祖母が看護師だったこともあり、看護師という職業は身近な存在でした。親も応援してくれる職業でしたし、自然な流れで選びました。
実際に病院で働いてみて、どのように感じましたか?
「向いていないのかな」と思ったこともありました。息をつく間もない忙しさの中で、学生時代に教え込まれた「個別性」を大切にすることや「患者様に寄り添う」ことがほとんどできなかったんです。「やはり現場は違う」と、4年間ずっと感じていました。
ただ、職場の人間関係には恵まれていました。もし上京したいという気持ちがなければ、まだその病院に勤務し続けていたかもしれません。技術も知識も豊富に身につけました。
その後、上京されるんですね。
社会人になり、レジャーや旅行で遠出するようになりました。都会と自分のいる環境との大きな違いを痛感し「せっかく行くなら東京だ」と、飛び出してきました。
新しい土地で仕事を探すにあたって、病院時代の経験をあらためて振り返ったんです。「個別性」や「患者様に寄り添う」という看護の理念を実現できるのは在宅看護ではないか?と思い、訪問看護ができる企業を探すことにしました。
病院では実践できていなかった「生きるを看る」看護
ソフィアメディを選んだ理由を教えてください。
Yさん:訪問看護事業所は継続して経営するのが難しいと聞いていたので、経営が安定している大手を主に調べました。知らない土地での転職活動で不安はありましたが、ソフィアメディの説明会にオンライン参加し、ここなら安心して働けると思いました。
ソフィアメディの「生きるを看る」という企業理念に強く共感しました。シンプルな言葉ですが、自分は実現できていなかった。求めているのはこれだ、と思ったんです。
理念への共感が入社の決め手だったのですね。
理念は会社全体で大切にされています。毎日、朝礼で経営方針書を読み合わせるんです。また月に1回「ソフィアメディチャンネル」という全社配信で「生きるを看る」の実践例が共有されます。本当に、バックオフィスも事業所も理念を大切にしているなと感じながら働いています。

訪問看護を始めてみて、病院との違いをどう感じましたか?
訪問看護は「お客様の人生を尊重しながら看護ができる」と感じています。病気だけでなく、これまでの人生をどう生きてこられたかや、大切にされている価値観などに触れることがよくあります。
施設から訪問看護に移行した方、生活保護を受給している方など、色々なお客様がいます。継続治療については医師、金銭的な面でのサポートはケアマネジャーやケアワーカーなど多職種の方々と連携しながら、お客様のご自宅での過ごし方を一緒に考えていきます。責任は重いですが、今まで以上に視野が広がりました。
一回の訪問は30分から1時間ですが、その間は目の前のお客様やご家族に集中して看護できています。病院では「疾患」や「病気」を看ていましたが、訪問看護では「その人」を看ているという実感があります。
終末期のケアで印象に残っていることはありますか?
先日、あるお客様のお看取りをしました。ご家族から着替えや食事の介助、毎週のお風呂など手厚い支援を受けていた方でした。
最期はご自宅で亡くなり、お孫さん4人とお子さん、配偶者様もご一緒にエンゼルケアを行いました。「すごく感謝しています」という言葉をいただき、みんなで泣きながら行ったんです。ご自宅だからこそ可能だったことです。一生忘れられない経験になりました。
入社2年半、27歳で主任に。スタッフ育成や組織運営に挑戦
主任になられたのはいつですか?
Yさん:2023年、入社して2年4ヶ月くらいの時でした。2年目が終わった頃、新人がメンバーに加わり、私がプリセプター(教育担当)をすることになりました。指導していく中で責任感が生まれ、視野も広がったタイミングで声をかけていただきました。驚きましたが人としての成長もできるだろうと思い、お受けしました。
主任の仕事内容、やりがいを教えてください。
スタッフ指導、スケジュール管理、シフト調整、新規の契約や担当者会議への参加、その他管理者の補助業務を行っています。チームには8名の看護師がいます。年上の経験豊富な看護師に進め方についてご説明することもありますが、皆さん快く耳を傾け、協力してくださいます。
一メンバーだった頃は、ほぼお客様だけを見て日々訪問をしていましたが、この立場になると、スタッフの意向を汲み取ったり、運営状況を把握しながら目標達成に向けて取り組む必要があります。責任感が強くなり、経営にも他人事ではいられなくなりました。
スタッフに指導し、スタッフがそれを実践してうまくいくケースがあるとやりがいを感じます。成長が目に見えて感じられると嬉しく、チームで成果を出す達成感もあります。自分自身のマネジメント力などスキルアップできる機会が多く、前向きに取り組んでいます。
地域連携活動(営業)も行います。クリニックや病院、ケアマネジャーさんのところへご挨拶に行き、自分たちの強みを知っていただき、おつきあいの機会をいただくことも必要です。得意ではありませんが、そういう経験もまた視野を広げると思い、前向きに考えています。

細かい評価項目と公正な仕組み。若手が希望を持てる制度
ソフィアメディの評価制度についてどう思いますか?
Yさん:評価項目が非常に細かく、複数の管理者間でのすり合わせもあるので、公正で納得感のある評価になっています。転職を考える人にとって、評価制度は重要です。若くても実力があれば評価してくれる会社だと、将来に希望が持てます。
ソフィアメディでは年齢に関わらず、成果を出していれば主任に登用されることもあります。変化への対応も早く、時代に即した企業だと思います。
これから訪問看護を考えている看護師さんへメッセージをお願いします。
Yさん:訪問看護は、お客様のご自宅へ一人で伺うため不安に思う看護師も多いと思います。私自身も25歳で入社した時は、そのような不安を抱えていました。しかしソフィアメディには管理者や先輩など、すぐに相談できる環境があったので、悩みを抱え込むことなく働けました。
今まで培ってきたことを活かし、キャリアを一段と広げられる現場です。看護学校を目指す時、多くの看護師は勤務先として病院しか想像していませんが、在宅医療という選択肢もあるんです。一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
