28歳で一般企業から看護師へと転身したYさん。結婚・出産・子供の小学校入学といったライフイベントに合わせて職場を変えながらも、常に「正社員で働き続けたい」という強い意志を持ち続けてきました。2024年6月にソフィアメディへ入社し、ご家族の引っ越しでステーション三鷹へ異動。現在は7歳のお子さんを育てながら、時短勤務で訪問看護師として活躍しています。ソフィアメディの制度や、仕事と育児の両立についての考え方などをお聞きしました。
リーマンショックが後押し。28歳で一般事務職から看護師へ
これまでの職歴・キャリアを教えてください。
Yさん: 国立短期大学の情報処理コースを卒業後、28歳まで一般事務職として働いていました。就職氷河期最後の世代で、正社員の仕事を見つけるのに本当に苦労したんです。資格も持っていなかったため、就職は非常に大変でした。やっとの思いで正社員として就職し勤務する最中、リーマンショックが起きました。経営状態が厳しくなり、将来への不安に駆られました。
ちょうどその頃、一般の社会人から看護師になった従姉妹から「大変だけど(看護師に)なって良かった」という話を聞き、触発されました。女性である程度安定した給与を得ながら、長く続けられる仕事と考えた時に、看護師という選択肢があると思ったんです。働きながら、有給休暇を使って学校見学や予備校通いをし、社会人入試を実施している医科大学付属専門学校に入学することができました。
最初の勤務先での経験はいかがでしたか?
Yさん: 医科大学の癌治療センター抗がん剤治療室に配属されました。抗がん剤治療だけでなく、輸血、腹水・胸水穿刺、骨髄穿刺など幅広い処置を経験しました。先輩は病棟で経験を積んできたベテランばかりで、多くのことを教わりました。特殊な環境ながらも看護師としての基礎力を磨けたと思います。
「子育てしながら働ける仕事」として、訪問看護の道を選択
その後のキャリアの変遷を教えてください。
Yさん: 看護師2年目で結婚し、引っ越しを機に転職しました。病棟経験もしておきたいと思い、一般病院の外科病棟に1年間勤務しました。
その後妊娠・出産を経て、子育てしながら働ける仕事を探すことにしました。看護学校の実習で経験した訪問看護に興味があったこともあり、夜勤が少ない訪問看護ステーションに転職しました。最初は大手企業のステーションで3年間、その後個人経営のステーションで2年ほど勤務しました。
ソフィアメディを選んだ理由は?
Yさん: 夫が先にソフィアメディに勤務しており、様子を見聞きして働きやすそうだなと感じていました。職場の雰囲気の良さ、個人評価の透明度、有給取得のしやすさ、連休取得のしやすさ、給与の高さなどを魅力に感じたのを覚えています。
とりわけ時短スタッフが多く働いているという点は魅力です。時短勤務の制度があっても実際の運用が曖昧という企業もありますが、ソフィアメディはインターバル制度*などがしっかりと整備されており、周囲のスタッフも気にかけてくれる文化があると聞いていました。
*インターバル制度:ソフィアメディは、365日24時間対応をしているため、オンコール対応があります。 看護師の継続的な健康維持のために22時以降の緊急出勤後は最大4時間の代休の取得が可能になります。(※訪問スケジュール等の兼ね合いで使用に制限がある場合がございます)
家庭の事情で引越し。通える範囲のステーションへ異動
異動の経緯について教えてください。
Yさん:家庭の事情ですが、子どもが大きくなり部屋が必要になったのと、私の両親が引っ越したため、何かあった時に子どもの面倒を見てもらえるよう、私たちも両親の住まいの近くに家を建てることにしたんです。
勤務中のステーションだと新居から片道2時間近くかかるため、上司に相談したところ、ステーション三鷹に異動させていただきました。夫婦共々、通える範囲内の勤務地へ異動を叶えて頂き、とても感謝しています。
異動後のお仕事内容について教えてください。
Yさん: 仕事内容は変わらず、訪問看護師としてお客様のご自宅を回っています。6月にステーション三鷹に異動して、7月からはお隣のステーション小金井にも週2回ヘルプに入っています。
ステーション三鷹は管理者も主任もスタッフの皆さんも本当に良い方ばかりで、温かい職場だと実感しています。お客様も優しい方が多く、本当に働きやすいです。働く上で人間関係は非常に重要だと何度も痛感してきましたが、ソフィアメディの制度とこの職場の良い雰囲気の相乗効果で、困った時には必ず誰かが相談に乗ってくれる環境になっています。
子育て世代を支える制度が充実。「小一の壁」も乗り越えて
お子さんが小学校に入学して、変化はありましたか。
Yさん: 「小一の壁」は実感しています。保育園は18時半まで利用できますが、学童保育は18時までで、働く親にとってはこの30分が大きいんです。また、小学校は夏休みや春休みなどの長期休暇があります。宿題をチェックしたり、持ち物の準備をしたりと親のタスクも増え、保育園に通わせていた頃よりも大変だと感じています。
ただ、ソフィアメディには時短勤務や柔軟な働き方の制度が整っているため、正社員として働き続けられています。周りの時短勤務中のスタッフと話をしても、「制度がしっかりしているから安心して正社員を続けられる」という声をよく聞きます。こうした安心感があるからこそ、「子育ての状況が変わったらオンコールを担当しよう」「土日も出勤しよう」と、会社への貢献について前向きに考えられるのだと思います。
現在のお仕事のやりがいを教えてください。
Yさん: お客様の「家にいたい」という願いを叶えられることです。お客様が自分らしく生活することを支援でき、在宅でのお看取りでは、住み慣れたご自宅でご家族揃ってお見送りすることができます。
仮に病院では「絶対にNG」と言われてしまうようなことであっても、在宅ケアではその人らしい生き方を尊重し、落としどころを見つけながら支援できます。その方の意志を尊重して関わることができる点が、私にとって一番の魅力です。
この仕事ならではの面白さはありますか?
訪問看護は公的なサービスであるため、属性に関係なく本当に多様な方々にケアを提供できることです。それぞれの環境で懸命に生活されている方々と向き合う中で、その方の価値観や人生観に触れることができます。看護師として、また人としても大きく成長できる仕事です。いろんな土地を訪問することで、好奇心も満たされます。
また最初の頃の訪問ではあまりお話されなかった方でも、時間をかけてケアを提供することで、信頼関係を築けた時の達成感は大きいです。好奇心や人への興味が、この仕事を続ける原動力になっていると思います。
看護師10年目の新たな挑戦。専門資格の取得に意欲
今後のキャリアプランを教えてください。
Yさん: できるだけ長く正社員としてソフィアメディで働き続けたいです。体力的に厳しくなったら働き方を調整するなどして続けられそうだと思います。あるいは全く違う経験として、CUCグループのホスピスなどに異動するのも興味があります。
看護師として今年で10年目になるので、今後はプラスアルファの資格取得を考えています。ソフィアメディには認定看護師や専門看護師など、素晴らしい資格を持った方々がいらっしゃるので、直接お話を伺いながら情報収集し、自分に合っている資格を具体的に検討していきたいです。
最後に、ソフィアメディへの転職を考えている方にメッセージをお願いします。
Yさん: 他社も経験しましたが、時短勤務でも本当に働きやすいと実感しています。私も友人知人におすすめしています。また、呼吸器疾患や難病など中重度のお客様のケアもしっかり学べる環境です。
今でも毎日が勉強で、一つひとつのケースがすべて学びになります。上手くいかなかったことも、次のケースへのバネにする気持ちを大事にしています。好奇心や人への興味がある方には、とてもやりがいのある仕事だと思います。