浦瀬 美沙紀看護師
2018年入社
都内の病院で5年勤務したのちに、ソフィアメディへ。何度も入退院を繰り返す患者さんに病院で接するうちに、在宅医療のあり方について考えるようになる。入浴やリハビリなどの外部サービスを利用すれば、理屈では退院できる。でも退院後、患者さんにとってベストな在宅医療が本当に実現できているのかどうか、ずっと気になっていた。自分の目で在宅医療の現場を見てみたいと思ったのが転職のきっかけ。


理解はできても、
納得はできないこと。
今日ちょっと嬉しいことがあったんです。80代のターミナルのお客様。起き上がったり、ポータブルトイレには座れるものの、いつどうなってもおかしくないような状態でした。でも、そのご家庭では「ターミナル」という言葉はNG。一緒に住んでいる娘さんは、お客様の状況を受け入れられていなかったんです。もっとリハビリを入れて、もっと体を動かして、今より元気になってほしい。そう思っていらっしゃるのかなと、最初は思いました。
でも、よくよくお話を聞くと、娘さんも頭では、状況をご理解されていたんです。それでも、もっと生きてほしいという気持ちを抑え切れなかった。大切なお母様の最期を想像したくなかった。下痢をしたり、ちょっとした異変があると、パニックになってあちこちに電話をかけてしまう。そんな娘さんのお気持ちは、すごくよく分かりました。私がしていたのは、ひたすら傾聴をすること。気持ちの整理がつくまで、心ゆくまで、療養生活のお悩み、介護のご苦労、いろんなお話をお聞きしていました。

うれしいも、しんどいも。
ぜんぶに寄り添う。
大事にすべきことは、お客様ご本人にとって、何がいちばん過ごしやすいか。「今の状態は、ご本人は辛くないですよ。お顔の表情もいいですよ」そういって、受け入れていただく。「娘さんの介護は、間違ってないですよ。とてもいい状態ですよ」そう伝えて、安心していただく。そうすることで、今日はじめて、「このまま最期を看取りたい」と、娘さんの口から聞くことができたんです。ようやく少しずつ、これからのことを考えられるようになったんだと思います。
でも、これでおしまいじゃない。不安に思ったり悩んだりすることに、きっと終わりはないと思うんです。もっともっと生きていてほしいと願うのは、ご家族として当然のこと。お客様と一緒に生きる、ご家族の喜びはもちろん、苦しみや葛藤。しんどいところも全部含めて、ご家族の人生そのものに寄り添うこと。それも在宅医療の大切な役割なんだと、今ひしひしと感じています。まだまだ在宅を始めたばかりのひよっこなので、あまり偉そうなことはいえないんですけど。


新井 舞さん
看護師

いっしょにいるだけで、
みんな自然と笑顔になるんです。
浦瀬さんが来てくれることを楽しみにしているお客様が、たくさんいます。その場にいるだけで和やかな雰囲気になり、お客様だけでなく、私たちにとっても癒しの存在です。駒場ステーションには、全メンバーが持っているオリジナルのTシャツがあるのですが、実はこのデザインを浦瀬さんが考えてくれたんです!みんなとても気に入っていて、ステーションからお客様にお配りするカードには、毎回このTシャツを着て撮った写真を添えています。関わる全ての方を自然と笑顔にできる、ステーションに欠かせない看護師さんです。
一日のスケジュール

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8:008:30朝8時には出勤!前日のお客様のカルテを記入したり、今日担当するお客様について他のスタッフと確認をとります。
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9:009:30朝礼に参加したら、スタッフで分担してお掃除!訪問前に、心と体を整えます。
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9:3010:00訪問1件目は70歳の方で、心疾患をお持ちです。体調確認、ナースリハビリ、服薬確認を行います。
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10:3011:302件目の方は、肺疾患をお持ちの方。入浴介助や服薬セットなどに心を込めます。
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12:0013:00ステーションに戻って、1時間のお昼休憩。毎朝つくるキャラ弁が、元気の源です!
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13:3014:30今日の3件目の訪問は、認知症の方。ナースリハビリ、身体を使った高齢者向けの脳トレプリント、陰部洗浄を行います。
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15:0016:004件目のお客様は85歳で、難病を抱えられています。保清、排便コントロールなど、心を込めてケアします。
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16:3017:30本日最後のお客様は、甲状腺疾患の方。保清、服薬セット、点滴、カテーテル、排便コントロールなどのお手伝いをします。
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18:0018:30訪問後はステーションに戻り、今日お会いしたお客様について他のスタッフにも報告。いいこと、悪いこと、すべて伝えるようにしています。
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18:00今日もお疲れさまでした!退社後の時間は、夕食作りや録画していた番組鑑賞に使うことが多いです。
