森野 直礼看護師
2018年入社
高校生の時に出会った男性看護師に憧れて、看護師を志す。6年間病院で勤務した後、在宅医療の現場を知るために、デイサービスや訪問入浴などの事業所で働く。そこで気づいたのは、スタッフの経験値、技術レベルによって、お客様へのサービスが大きく変わってしまうこと。サービスのレベルが高く、スタッフの丁寧な対応に惹かれてソフィアに入社を決める。


コンサートができるよう、
一緒にがんばりましょう!
玄関のドアを開けた瞬間、耳を疑いました。聞こえてきたのは、美しいバイオリンの音色。がん末期のそのお客様が音楽家であることや、最後にどうしてもコンサートに出演したいからと無理を押して退院されたこと。これらのご事情は把握していたものの、インターホンを押すまで私の頭の中は、点滴管理、ドレーン管理、疼痛コントロールのことでいっぱい。訪問看護をはじめて間もない頃で、まだ病院思考が抜けきれていなかったんです。
でも、部屋の奥で穏やかな表情で楽器を奏でるお客様のお顔を見た瞬間、自分の思慮の浅さを痛感しました。当初は、病気の状態やカテーテルの管理についてお話を伺うつもりでしたが、自然と話題は音楽のことに。たくさんお聞きしたいことがあったはずなのに、不思議と私の口から最初に出たのは、「コンサートができるよう、一緒に頑張りましょう」の一言。するとお客様は「その言葉だけを待っていました」とおっしゃったんです。

望む生活を中心に、
ケアを組み立てる。
楽器を演奏する際に邪魔にならないようなカテーテル、ドレーンの固定場所の検討。負担の少ない除水の速度や回数の検討など。往診の先生とこまめに連絡を取りながら、ケアを組み立てていきました。お客様はリハーサルには参加されたものの、残念ながらコンサート直前に病状が悪化。最後は病院でお亡くなりになりました。「病院にいる時は、リハーサルもできないと思った。音楽をしている時だけ、すべてを忘れることができる。帰る決心をして、本当に良かった」。最後に訪問した際にいただいたこのお言葉は、心に深く刻まれています。
その方の疾患や、看護上の問題点だけに注目しないで、ひとりの人間としてその方と向き合うこと。その方のご家族、その方の生活、その方の価値観やバックグラウンドに目を向けること。木を見て森を見ず、ではなく、木を見て森も見ることが、お客様の生きがいに沿ったケアにつながるのだと思います。どんなケアが、その方にとってベストなのか。答えは簡単には見つからないけれど、そのヒントを探し続ける努力はこれからも続けていきたいと思います。


下石 貴子さん
管理者

いっしょにいるだけで、
みんな自然と笑顔になるんです。
大鳥居ステーションは約1年前にできたばかりのほやほやなステーション。私自身がはじめての管理者ということもあり、森野さんにはいつも助けられています。訪問看護は病院と違って、状況に応じて創意工夫をしていかなければいけないので、常にアンサーを求められているような感覚になるのですが、森野さんに一つ相談をすると「こうしたらどうですか?」というアイディアをたくさんくれるんです。社内だけでなく社外の研修にも積極的に参加をしているので、私が気づかないような解決策や新しい情報を提供してくれる、大鳥居ステーションに欠かせない存在です。ついこの間パパになったばかりの森野さん。これからますますの活躍を期待しています!
一日のスケジュール

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7:007:30起床
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7:308:00子どもとペットのお世話をし、新聞を読んだら、朝食をとります。
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8:008:30出勤
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9:00朝礼は、みんなと挨拶を交わしながら、なごやかな雰囲気で行われます。掃除をして、訪問の準備をします。
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9:3010:001件目は認知症のお客様。内服管理とリハビリを行いながら、状態を確認していきます。
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10:3011:002件目は、糖尿病のお客様。血糖値の管理や栄養指導を行います。
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11:3012:00ステーションに戻り昼食。子育ての先輩がたくさんいるので、子どもの話をついついたくさんしちゃいます(笑)
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12:3013:003件目は難病のお客様。保清やご家族のケアをていねいに行っていきます。
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14:0014:304件目は、がん末期のお客様。点滴管理やストーマ管理を行います。
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16:0016:305件目はがんのお客様。気切カニューレ管理、清潔ケアを行っていきます。
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17:0018:30ステーションに戻り、管理者さんに一日の報告をします。明日からのケアに活かせるよう相談しながら今後の計画を立てます。
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18:30退社
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19:00帰宅。家族の顔を見ると、一日のつかれも吹き飛びますね。いっしょに夕飯をつくりながらまったりとした時間を過ごします。

看護師、総合職の応募を受け付けています。